「ポケットコイルマットレス」について調べていると必ずと言って良いほど出てくるのが「並行配列」と「交互配列」いう言葉。それぞれどのような特徴があるのでしょう?今回はその意味について高級ベッド専門店の店長に、できるだけ分かりやすく説明してもらいました。
1:ポケットコイルマットレスの内部ってどうなっているの?
2:「並行配列」と「交互配列」って何?
3:「並行配列」おすすめのマットレス1〜東京ベッド〜
4:「並行配列」おすすめのマットレス2〜ドリームベッド〜
5:「交互配列」おすすめのマットレス〜日本ベッド・東京ベッド〜
ポケットコイルのマットレスを探してネットで調べていると、「並行配列」と「交互配列」という言葉をよく見かけます。これってどういう意味ですか?
ではまず、ポケットコイルマットレスの内部構造についてお話しましょう。マットレス内部にはコイルスプリングが入っていますが、ポケットコイルマットレスの場合、コイルスプリングが一つずつ不織布の袋に入れられ、並べられています。
何のために、コイルスプリングが一つずつ袋に入れられているのでしょうか?何かメリットがあるのですか?
はい。ポケットコイルがそれぞれ独立しているので、ポケットコイル同士、影響を受けづらくなり、ベッドの上で身体が動いた時に発生する振動が、縦横に伝わりづらくなるというメリットがあります。
なるほど。家族と一緒のベッドで眠るのですが、たとえば隣で夫が寝返りを打っても、揺れが少なくなるということですか?
そうですね。もちろん全く揺れないということではありませんが、揺れが軽減されます。また、ポケットコイルが独立していることで、体圧分散性が高められるというメリットがあります。ということを前提に、「並行配列」と「交互配列」の違いについてお伝えしましょう。
「並行配列」と「交互配列」は、読んで字のごとくポケットコイルの並び方のことですか?
そのとおりです。「並行配列」はポケットコイルが並行に、「交互配列」はポケットコイルが交互に配列されています。参考に、サータベッドの3ゾーンポケットコイルの構造を載せておきますね。
それぞれ寝心地などが変わってくるのでしょうか?
あくまで一般論ですが、「並行配列」は一列ずつ整列させることでポケットコイル同士の間に隙間が生まれ、ソフトな寝心地感のマットレスが多い、と言えます。一方で「交互配列」の場合は、ポケットコイルが隙間を埋めるように高密度で並べられるので、しっかりとした寝心地感、で耐久性に優れたマットレスが多い、と言えます。
なるほど、じゃあやわらかいタイプのマットレスが欲しければ「並行配列」を選べばいいということですか?
「その通りです」と言いたいところですが、そうとも言い切れません。マットレスのかたさはポケットコイルの並べ方だけでは決まりません。たとえばバネ(スプリングコイル)の種類によってもかたさは変わります。ですから、「並行配列」でも「かたいなあ」と感じられるマットレスもあります。逆に「交互配列」でも「やわらかいなあ」と感じられるマットレスもあります。色々な要素によってかたさが変わりますので、ぜひ購入される際はお店に行って実際に体感し、確認されてください。
わかりました。お店に行く前に、購入するマットレスを絞っておきたいのですが、「並行配列」と「交互配列」それぞれおすすめのマットレスを教えてもらえますか?
ではまず「並行配列」のおすすめマットレスを2つ紹介しましょう。
1つは、東京ベッドのレックユニバース・バランスフィットシリーズです。レックユニバース・バランスフィットシリーズには3つのモデルがあります。『モアフィット』『ハイフィット』『スーパーフィット』の3種類があり、『スーパーフィット』が最上位モデルです。
3つのモデルは、それぞれ寝心地などが変わってくるのでしょうか?
3つのモデルはそれぞれ表層が違います。
まず『モアフィット』がベーシックモデル。中位モデルの『ハイフィット』には高い吸湿性を備えた「モイスケア」が採用されています。上位モデルの『スーパーフィット』は「モイスケア」に加え、「両面ピロートップ」が採用されています。
あの、モイスケアというのは何ですか?
モイスケアは、綿やナイロンの約7倍という高い吸湿性を備えた特別な素材です。梅雨や夏など、湿気による寝苦しさを軽減してくれます。
いいですね。表層以外に何か特徴はありますか?
はい、バランスフィットシリーズは、身体が沈み込みやすい中央部分をかためにすることで理想的な寝姿勢が保たれる構造になっています。
ありがとうございます。そしたら並行配列でおすすめの、もう1つのマットレスを教えてもらえますか?
もう1つは、ドリームベッドマイクロドリームシリーズです。円錐形のポケットコイルスプリングを超高集積に並行に配列した、上質なソフト感溢れるマットレスです。
とても良さそうですね。
縁を固く仕上げるエッジサポートもあります。エッジサポートがあることで横揺れの軽減や、ベッドを広く使えるというメリットがあります。
いいですね。他にも特徴はありますか?
耐久性に優れている、という特徴があります。マイクロドリームのポケットコイルは、自由長230mmの円筒型コイルを195mmまで圧縮して、不織布の袋の中に入れています。ですから反発力が強く耐久性に優れています。あともう1つ、こちらは100%天然ゴムを使用したラテックスで、抗菌性、殺菌性にも優れていますよ。
長く使いたいと思っているので、耐久性に優れているのはポイント高いですね。マイクロドリームシリーズにもいくつか種類があるのでしょうか?
はい、詰め物のラテックスを片面に使用したタイプ(MICRODREAM 105 LATEX 1TOP)と、両面に使用したタイプ(MICRODREAM 105 LATEX 2TOP)があります。
「交互配列」のおすすめマットレスもも教えてもらえますか?
では次に「交互配列」のおすすめマットレスも、2つ紹介しましょう。1つは、日本ベッドのシルキーポケットシリーズです。有名ホテルに採用されていることもあり、指名買いも多い人気商品です。睡眠中の身体の動きにきめ細かく対応する特徴をもつマットレスです。
それだけ人気があるということは、やはり寝心地が良いのでしょうか?
そうですね。購入されたお客様からの評判も上々です。心地よさを言葉で表現し尽くすことはできませんし、お好みもありますので、体感していただくのが一番です。ちなみにシルキーポケットシリーズは全部で6種類あります。
分かりました。もう1つはどちらのマットレスですか?
では、交互配列のおすすめマットレス、2つ目です。最後におすすめしたいのは東京ベッドのレックユニバースTOIKOシリーズです。こちらは体重が最もかかる腰の部分と、マットレスの両端が補強されているのが特徴です。
なるほど、他にも特徴はありますか?
熱処理を2回行うダブルテンパーという加工処理によって、スプリングの耐久性が高められています。また、詰め物には羊毛綿が使用され、吸放湿性と保温性も高められています。
改めて「並行配列」と「交互配列」についておさらいしましょう。
「並行配列」はポケットコイルを一列ずつ整列させることでポケットコイル間に隙間が生まれ、やわらかい感触が生まれます。一方で「交互配列」の場合は、ポケットコイルが隙間を埋めるように高密度で並べられるので、かたい感触が生まれます。ただし、ポケットコイルの配列だけでかたさが決まるわけではないので、その点はご注意ください。バネ(スプリングコイル)の種類などによってもかたさは変わります。お店で実際に試した上でご自身に合ったマットレスを選ばれることが肝心です。
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