せっかく高級ベッドを買ったなら、できるだけ長く使いたいですよね。では、ベッドを長持ちさせるにはどういった点に気をつけて使うのが良いのでしょう。今回は高級ベッド専門店の店長に、「高級マットレスを長持ちさせるコツ」について聞いてみました。
1:毎日同じ位置に体重がかかると、凹み劣化します。
2:ホテルが実施する長持ちのためのコツ
3:ローテーションの目安期間
4:耐久性のある、オススメのベッド
5:耐久性が高くて、とろけるような絹の寝心地
6:女性人気が高いマットレス
ベッドは安くない買い物なので、できるだけ長持ちさせたいのですが、何かコツってありますか?
マットレスは消耗品ですからね。どれだけ高級なマットレスであっても、必ず劣化します。特に、毎日同じ位置に体重がかかっていると、確実にその部分が凹み、劣化します。
ですよね・・・
特にお二人で寝ている方は、「端っこは落ちそうだ」という心理からどうしても真ん中あたりが特にへたりやすくなります。ただ、適切なメンテナンスをすると、良い状態で長く使うことが可能です。
具体的に何をすれば良いのでしょう?
1つは、"マットレスのローテーション"です。
ローテーションと言いますと?
単純に、マットレスの位置を変えるということです。前後、表裏を入れ替えることです。
なるほど。
実はホテルなんかではマットレスのローテーションを頻繁に行っています。
そうだったんですね。確かに頻繁に買い換えるのはコストがかかりすぎますよね。
ただ、ローテーションはお使いのマットレスによっては使えない場合もあります。ローテーションできるのは、表裏使用可能のマットレスに限りますのでご注意ください。
買うときに気をつけてみます。ローテーションをするとしたら頻度はどれくらいが適切なのでしょうか?
3ヶ月程度が目安です。3ヶ月ごとに位置を変えてみてください。それをするだけでも使用できる期間が変わってきますよ。
分かりました。他にも何かコツってありますか?
ホテルではマットレスの下の台にスプリング入りの台を採用して劣化を軽減しています。通常の硬い板をマットレスの下に敷いている状態ですと、上部から負荷がかかった時に圧が逃げる場所が無くて、マットが押しつぶされてしまいますが、スプリング入りの台を使っていれば圧力が逃げてそれが軽減されるからです。
でも、費用がかかりますよね・・・。
そうですね、これはあまり現実的ではないかもしれません。まずは、せっかく質の良いマットレスを購入されたのであれば長持ちさせるためにもぜひローテーションは忘れずに行ってください。
はい。ちなみに耐久性に優れたマットレスでおすすめってありますか?
耐久性を重視されるのならまずは『フランスベッド・高密度連続スプリングマットレス』を提案させていただきます。
どのようなマットレスでしょうか?
フランスベッドの高密度連続スプリングマットレスは、1本の鋼線で編み上げられている点に特徴があります。
それが耐久性と、どう関係あるのでしょう?
1本の鋼線がつながっているため、身体を面全体で支えてくれて、部分的な落ち込みがありません。そのため耐久性にも優れているのです。
なるほど。
また、フランスベッドのマットレス特有のシステムなんですが、周囲をハードフォームで支える"エッジサポート"というシステムが備わっているため、エッジ部分の落ち込みがありません。このシステムにより耐久性が強まり、マットの有効面積も増えます。
頑丈そうですね。寝心地はどうなのでしょう?
頑丈な分だけ、やはり堅い寝心地をお好みの方におすすめのマットレスですね。
フランスベッド以外にも、耐久性重視でおすすめのメーカーってありますか?
日本ベッドもおすすめです。具体的な商品名を言うと、「シルキーポケット・ハード」がおすすめです。日本ベッドのマットレスは、コイルスプリング成形時に熱処理を施します。熱処理されていないポケットコイルスプリングに比べて、耐久性が高くなっています。
日本ベッド以外にも、同じことをしているメーカーってあるのでしょうか?
いえ、これは日本ベッド独自の技術です。
寝心地はどうでしょう?やはり先ほど話に出てきたフランスベッド同様、堅い寝心地が好みの人向けですか?
いえ、シルキーポケットのハードタイプは、その名の通り、堅さもありますが、堅さの中にしなやかさを合わせ持つマットレスです。
「シルキー」っていう名前からも、そんなイメージが湧きますね。
そうですね、とろけるような絹の寝心地、ということです。日本ベッドのマットレスはコイルの大きさと数が異なる「シルキー」と「ビーズ」の2シリーズがございます。「シルキー」は従来型ポケットコイルマットレスの約2倍(日本ベッド比)にあたる1200個(シングルサイズ)ものコイルが交互に配列されることにより、隙間を少なくしてきめ細かく体をサポートし、とろけるような絹の寝心地を実現します。
へー、絹のような寝心地と聞くと、ちょっと試したくなります。
ぜひショールームで寝心地を試されてみてください。その寝心地の虜になる方も多いですよ。
耐久性と関係あるか分かりませんが、通気性とかはどうなんでしょう?中がぎゅうぎゅうに詰まっていると湿気に弱くなるような気がして・・・。
確かに日本ベッドの「シルキー」は高密度ですが、コイルスプリングを包むポケットは通気性が高く、吸湿性のない繊維集合体のため、マットレスの内部は放出性に優れ、快適な状態に保たれます。ですからご心配なく。あと最後に、日本ベッドでいうと「ビーズポケット・ハード」も同様におすすめです。
シルキーとビーズの2種類があるって話していた、もう1つの方ですね。
はい、「ビーズポケット」は、しなやかでしっかりとした姿勢保持力が特徴です。太めで安定感のあるコイルスプリングで作られていますので肉体的的な疲労にお悩みの方、体格の大きな方におすすめです。ぜひ参考にされてください。ちなみに、通気性を心配されていましたが、湿気がこもりづらく、カビが生えづらいマットレスも3つ紹介しておきますね。
はい、お願いします。
まずはフランスベッドから『ブレスエアマットレス』です。高密度連続スプリングを使いながら、なおかつ日本の梅雨や夏のジメジメした季節を考慮した通気性が高いマットレスです。
あとフランスベッドの同じシリーズで『ブレスエアシルキーマットレス』も良いですね。こちらは通気性と寝返りの打ちやすさに優れており、女性人気が高いマットレスです。
女性人気が高いマットレス、気になりますね。
最後はサータの『iSeries(アイ・シリーズ)』です。柔らかい寝心地が特徴で、こちらも女性に人気のマットレスです。ジェルメモリーフォームという従来の低反発ウレタンの約2倍の復元率を持つ高素材が使われており、熱がこもりにくくなっています。
ありがとうございます。やっぱり湿気とかも気にすべきですか?
適度な湿気は問題ありませんが、余分な湿気は身体にも悪影響を及ぼします。ですから、できれば汗が下にこもりづらいカラッとした素材を利用したマットレスを選ばれることをお勧めいたします。
今回は耐久性、通気性のあるマットレスをご紹介しましたが、やはりまず何より大切なのは寝心地ですから、ぜひショールームなどで実際にお試しになってからご検討くださいね。また、せっかくショールームなどに足を運ばれるのであれば、セールの日を狙っていくのがオススメです。メーカーショールームなどで、通常価格よりかなりお得に手に入るセールが開催されることがございますのでチェックしてみてください。招待状をあらかじめ申し込んでおけばご参加いただけます。以下におすすめメーカーのセール情報がまとまった信頼できるサイトを紹介させてもらいます。
高級ベッドの選び方